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メールマガジン『学級通信のネタ』バックナンバー

第5号


☆小さな努力
 ある時、山火事が起きました。火はどんどん広がり、燃えさかる勢いは止まるどころか、さらに激しくなっています。森の住人たちは、つぎつぎと避難していますが、 中には火や煙に巻かれて、死んでしまうものもありました。

 そこに、一羽の小鳥が山火事に立ち向かって行きました。自ら小さな体を湖に浸け、そのまま森に戻り、体や羽についた水をぱたぱたと落としました。 ほんのわずかの水です。かすかにジジッと音がしたようですが、火の勢いは止まりません。しかし、その小鳥は何度も何度も自らの体を使って、ささやかな消火活動にいそしみました。 そんな姿を見たほかの鳥たちは、その小鳥を馬鹿にして言いました。

 「そんなわずかな水で火が消えるわけはない」

 「いずれ焼け死んでしまうぞ!」

 しかし小鳥は、何度も何度も湖に飛び込んでは、燃えさかる炎に向かって行きました。

 しばらくすると、別の小鳥が同じように自らの体を湖に浸け、同じように火を消すべく炎に飛び込んでいきました。 そして、そんな鳥が二羽、三羽、そして十羽、二十羽と、どんどん増えてゆきました。端から見ると、小鳥の集団が一斉に湖に飛び込み、自らを水でくるみ、そして炎に突進しているように見えました。

 山火事は、何日かして消えました。自然に消えたのか、小鳥たちの努力によって消えたのかは分かりません。しかしいずれにせよ、森にはまた平和が戻ってきたのです。

 さて、以上は、山火事に小鳥が立ち向かい、その小さな体で命がけの消火活動をしたという話です。一羽の小鳥の行動が、多くの鳥たちの心を揺り動かし、結果的には大きなうねりとなったのです。

 この話を聞いて、「命知らずでお人好しな馬鹿な奴だ」と言い切れるでしょうか。そこまでの自信と確信が、君たちにはあるでしょうか。そうではないと思うのです。 確かに、世の中の人全員が、あの小鳥のような行動をしなければいけない、などとは言えません。でも世の中には、そんな勇気ある行動をとれる人間が必要であり、 またいつの世にも、そうした人たちが現れ、その人たちによってまた、人々に勇気と希望を与えてきたのです。

 世の中に信頼される人物にはいろいろな形がありますが、こうした一見、無鉄砲な行動の中にも信頼に値する要素は入っています。そのことを知っておいて欲しいと思います。

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このページの更新履歴

2019/01/04 修正
2005/10/22 リニューアル
2003/11/26 公開


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