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メールマガジン『学級通信のネタ』バックナンバー

第61号


☆心の王国
 昔ギリシャにディオゲネスという人がいました。この人はいつも汚い格好をして、樽(たる)の中で生活していました。「樽の中の哲人」と称されたほどでした。 ある時、その町にアレキサンダー大王がやってきました。そしてアレキサンダー大王がディオゲネスに「お前の願うことを何でも聞きとどけるぞ」、と言いました。 すると、ディオゲネスは「そこをどいてください。日が当たりません」とだけ答えたそうです。

 ディオゲネスにとっての幸せは、樽の中で平安な日々を生きながら、太陽の光を浴びていること、それだけで平和な暮らしをしていたわけです。 日の光さえ浴びていれば満足で、着る物も、お金も、地位も、名誉も、何もいらない。ただ樽の中で考えていればよく、毎日誰の指図も受けずに自由に生きている。 そこへなんだか知らないけれど偉いと言われているアレキサンダー大王が来て、自分の前に立ったおかげで、日の光が差さなくなった。だからディオゲネスが「どいてください」と言ったわけです。 これにはアレキサンダー大王も返す言葉がありませんでした。

 アレキサンダー大王は、「この世の中で自分の自由にならないものはない」と思っていました。 確かに「宮殿が欲しい」「お金が欲しい」「地位が欲しい」などという願いであれば、アレキサンダー大王の自由にならないものはありません。 ところが、それほどの権力を持っている大王であってもディオゲネスにとっては、太陽をさえぎり、日陰を作る障害物にしかすぎなかったわけです。

 この話は、心の王国に生きている者と、この世の栄光に生きている者との違いがある、ということを物語っています。生きているといろいろな苦しみや悩みがあります。 しかしそうしたことがらを、冷静になって考えてみると、結局は自分自身の心をうまくコントロールできていないだけ、ということもあるのです。心の王国は自分で築き上げるものです。

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このページの更新履歴

2019/01/04 修正
2005/10/22 リニューアル
2004/05/14 公開


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