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第119号


☆大切なしつけ
 昔バスに乗っていたら、幼稚園児くらいの子供が、だだをこねていたのか、とても騒いでいました。 当然、バスには他にも乗客が大勢いるわけで、「迷惑になるなぁ」、と心配していたら、さすがに母親が注意をしました。「そんなに騒いでいると、運転手さんに怒られますよ」

 バスなどの公共の場で騒ぐことは、他の乗客の迷惑になるからしてはいけないのであって、運転手に怒られるからしてはいけないわけではないのです。その子供は、このことが分かるのでしょうか。

 君たちも両親や大人、先生にいろいろと注意されることがありますが、どれも意味があって注意されるのです。社会的な礼儀や作法を得るための『しつけ』である場合もあります。 しかしもし、意味が分からないのならはっきりと尋ねても構いません。どんなルールにも必ずその背景と意味があるからです。

 『しつけ』は漢字では『仕付け』、『躾』とも書きます。 『仕』は「目上の人のそば近くで仕えること」、『付ける』は「ぴったりと離れないようにすること」ですから、『しつけ』とは「目上の人のそば近くで仕えるように、 うやうやしくふるまうやり方を身につけること」という意味になります。もちろん一般には、礼儀・作法を教え込むことがしつけです。

 昔から日本では「ご飯茶わんには一つたりとも米粒を残してはいけない」と教え伝えられてきました。 『お百姓さんが丹誠込めて作ってくださった主食であるお米を一粒たりとも無駄にしてはいけない。 しかも、たった一粒の米粒から多くの米が実るのだから。』と、私自身も教えられました。 そうした立場の人間から見ると、「ごちそうさま」の後のご飯茶わんに米粒が残っていること自体が信じられないことに思えます。 ご飯の食べ方をとっても、おみそ汁の置き方や、お代わりの仕方等々、さまざまな作法が今でも残っているのです。これらは日本の文化ですから、やはり君たちも受け継いでゆくべきものです。

 しかし、以前ブラジルに滞在したとき、レストランで食事をして、残さず食べていたら、「こちら(ブラジル)では、食事をすべて残さず食べてしまうのは、マナーに反するのですよ」、 と教えられました。そのときに、皿の上に残した食べ物は、使用人の食べ物になるから…と言われました。今はそうしたことはないのだそうですが、国が違えば、常識と思われることも常識でなくなるのです。

 いずれにせよ、君たちは日本に生まれ、日本で生活をしているのですから、日本人としての礼儀、作法は身につけるべきです。 それが『仕付け』であり『躾』であるのです。 挨拶の仕方、整理整頓の仕方、掃除の仕方、話し方、トイレや風呂の使い方、着る物の脱ぎ方・たたみ方、 履き物の片づけ方、電話のかけ方、お茶の出し方、飲み方、お礼の言い方…数え上げたらきりがありませんが、ひとつひとつ身につけて信頼される人物になって欲しいと思います。 「そんなこと関係ないや」と努力を怠っていて、社会人となって笑われたり、信用がなくなるのはほかならない君たち自身なのですから。

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このページの更新履歴

2019/01/04 修正
2005/10/23 リニューアル
2005/02/28 公開


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