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第180号


☆心を穏やかに保つ
 今日は最後の授業です。もうお別れで、会えない人もいるかも知れませんので、一つだけ、君たちにお願いをしておきます。数学の内容は忘れてしまっても、 これから話をすることだけは、覚えていておいてください。必ず役に立ちます。

 それは、『いつでも心を穏やかに保つ』ということです。『平静心』と言ってもいいかも知れません。君たちは、何かというとすぐにむかつく、切れる、怒る…、 それは自然な感情かも知れませんが、これは非常に危険なことなのです。世の中では、いろいろな事件が起こっていますが、事件を起こした人は、 みんな、そういうすぐにむかつく、切れる、怒る…人です。あともう一つは、根に持つタイプです。一つの嫌なことを、何度も何度も思い起こして、やっぱり許せない…、 と悪い部分をどんどん数え上げて、だから許せない…という感じで、恨み心が大きくなっていく人です。そのうち切れて、人を傷つけたりします。

 怒り狂っている人は、怖いでしょう。鬼や悪魔みたいに見えるでしょう。当然です。確かに、そういう人の心は、鬼や悪魔と同じ状態になっているのです。

 心を穏やかに保つことは、訓練すればできるようになります。ムッときたら、すぐに何かを口に出すのではなく、ちょっと冷静になってみる、本当に、相手だけが悪いのかな、 自分には一点の曇りもないのかな、自分の言葉が、誤解を生んだ、ということはなかったのかな…ということを思い起こしてみるのです。そうしているうちに、 もし、さらに怒りがこみ上げてきたのならば、失敗ですが、それは、自己分析が甘い、ということです。客観的にものごとを見ることができていない、ということです。

 心の中には、大きな湖があると思ってください。その湖の湖面を、いつも鏡にように平らかにしておくように努めなくてはいけません。 なぜかというと、その湖は、他の人や社会を映す鏡であるからです。割れた鏡に映る姿は見にくいものです。 ましてや、波打つ湖面に映る姿は、もうもとの姿が何であるかすらわかりません。 相手のことを正しく見るためには、自分の心の中の湖面を平らかに、穏やかにしておかなくてはなりません。時に風が吹くことがあるかも知れません。 そういうときは、湖面は少し揺れるでしょう。それでも、ぐっと抑えるのです。時に、他の人から石が投げられるかもしれません。 一度は波紋が広がり、波打つかも知れませんが、それでも、それをいち早く静めようとしなくてはいけません。 くれぐれも、小石が飛んできたからと言って、台風の時のしけのような、大波を起こしてはいけません。 もしかしたら、小石ですらないかも知れない。近くの木から、ただ一つのドングリが落ちただけかも知れないのです。

 さらには、悩みを抱えて、もんもんとすることも、湖面を揺らすことになります。心を平らかにするということは、こだわりのない気持ちで、さっぱりと生きることでもあるのです。

『いつでも心を穏やかに保つ』ということを、心がけている人は、大人でも少ないかも知れませんが、それでもあえて、君たちにこの大切さを伝えておきます。

 心の中の湖面を揺らしてはいけません。正しく物事が見られなくなるからです。正しく見られなければ、正しく判断することができません。 正しく判断することができなければ、人生を誤ります。覚えておくことを勧めます。

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2019/01/04 修正
2007/02/19 公開


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